人権教育講演会を行いました

安田知博先生をお迎えして人権教育講演会を行いました。

安田先生は盲学校在学中に、全国高校放送コンテストの朗読・アナウンス部門で3年連続優勝。第70回選抜高校野球大会(現在大リーガーの松坂投手が横浜高校で優勝した時です)の式典のアナウンスを担当された方です。現在はフリーアナウンサーとしての仕事の合間に、全国20の府県で高校放送部のための講習会を行っておられます。また、10歳から始められた尺八奏者としての技能も高く、2003年、2005年には全国邦楽コンクールで優秀賞を受賞。和楽器のグループ「おとぎ」を結成して全国で演奏するとともに、小学校での和楽器の体験授業も受け持っておられます。

今日は、「ユニバーサルディザインを目指して」と題して、1・2年生にお話をしていただきました。

ユニバーサルディザインを考える演習では、近くの人と一緒に「4・5人で200円持って出かけた時、2ℓ200円の炭酸ジュースがありました。しかし一人は炭酸が飲めない。どうしますか。」という課題に取り組みました。

「空気は読むものではなくつくるもの」「相手がしてほしいことは聞かなければ分からない」「もともとはユニバーサルディザインは障害者や高齢者のためにと考えられたものだけれど、その考えはそうじゃない人みんなに広げていくことが大事」「急に人の考えは変わらないし、悪いことの原因はなかなか取り除けない。しかし、知ること・会ってみることで少しは変わるし、今よりちょっとはましになるためにがんばることはできる。それが大きい変化のためのヒントになる」など多くのことを話していただきました。

尺八では「鹿の遠音」「ハナミズキ」のすばらしい演奏を披露していただきました。最後には「走っていく救急車をパトカーが追いかけていくところ」という超難度の演奏?も聴かせていただきました。

とても楽しく、そして考えることの多い講演会でした。